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夜勤専従看護師の年収・手当は?給料は高いけどきつい?現役看護師が解説

夜勤の時間帯に特化して働く「夜勤専従看護師」。通常の看護師よりも高収入が期待できる一方で、体力的・精神的な負担が大きく「きつい」と感じる人も少なくありません。

この記事では、夜勤専従看護師の平均年収や働き方の特徴、実際に働く上でのメリット・デメリットについて、現役看護師が詳しく解説します。

夜勤専従として働こうか迷っている方にとって、リアルな年収事情と働きやすさを知るきっかけになるはずです。

ホスキャリコ(現役看護師)

自分にとって大事なのは、年収なのか、仕事のやりがいなのか、休みの多さなのか…仕事に何を求めるのか考えながら、読んでみてください。

★この記事を読むと分かること
・夜勤専従看護師の月収・年収
・夜勤専従看護師の年収が高い理由
・夜勤専従看護師のメリット・デメリット
・年収を上げる方法

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目次

夜勤専従看護師の年収・月収相場

夜勤専従看護師の年収は高いという印象ですが、実際はどのくらいの年収なのでしょうか?給与の内訳などについて解説していきます。

【夜勤専従看護師】平均年収は約550〜700万円

夜勤専従看護師の年収の公的なデータは存在しませんが、転職サイトや求人データを参考にすると、平均年収は約550〜700万円ほどです。(常勤・フルタイムの場合)

厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」によると、看護師全体の平均年収は約519万円です。
また、日本看護協会が実施した「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査」では、看護師全体の平均年収は約572万円と報告されています。

調査方法によって差はありますが、看護師全体の平均年収は500〜570万円程度が目安といえます。

夜勤専従看護師の年収は、看護師全体の平均年収よりも高いと言えます。

【夜勤専従看護師】平均月収は約40万円

夜勤専従看護師の平均月収は約40万円とされており、看護師全体の平均月収約32〜37万円より高いです。

常勤夜勤専従看護師の場合、あらかじめ「月に◯回夜勤に入ること」を前提に、固定の月給が決まっているケースが多いです。

・例:月8回の夜勤専従 → 月給40万円固定、年収約600万円。
・基本給+夜勤手当を合算した額が「月給」として提示されている。

求人票で「月給40万円〜」と記載されているのは上記のパターンです。

常勤の場合、月8〜10回夜勤に入ることが多いです。

【非常勤】夜勤専従看護師の日給・時給相場

非常勤で働く夜勤専従看護師の平均日給は、2万5,000〜3万5,000円です。夜勤は16時間勤務が一般的なので、時給1,500〜2,200円程度となります。

【条件別】夜勤専従看護師の給料相場

条件別に夜勤専従看護師の給料を解説していきます。

【雇用形態別】常勤・非常勤

雇用形態月給相場年収相場ポイント
常勤(フルタイム)40万円550〜700万円基本給+夜勤手当+専従手当で構成されることが多い。
非常勤(バイト・パート)2万5,000〜3万5,000円/回300〜500万円(月8回)シフトの自由度は高いが収入は勤務回数次第。

常勤は安定収入が得られる一方、非常勤は「稼ぎたい月は多く入る」「家庭の事情で減らす」など柔軟に調整できるのがメリットです。

【勤務形態別】二交代・三交代

勤務形態1回の勤務時間日給相場ポイント
二交代制16:30〜翌9:00など
(16時間前後)
2万5,000〜3万5,000円1回の勤務時間が長いため、1回あたりの収入は高い。
三交代制準夜・深夜に分割
(8時間前後)
1万2,000〜1万8,000円夜勤専従で三交代を募集している施設は少ない。

夜勤専従看護師は「二交代制(長時間勤務)」がほとんどです。三交代は珍しく、収入も控えめです。

【施設別】病院・介護施設

施設月給相場(常勤)日給相場(非常勤)特徴
病院40〜50万円 → 年収550〜700万円3万〜3万5,000円/回高収入が期待できる一方で、急変対応や重症患者のケアなど負担は大きい。
介護施設30〜40万円 → 年収400〜550万円2万5,000〜3万円/回病院に比べて給与はやや低いが、急変が少なく落ち着いた勤務が多い。

「がっつり稼ぎたい」なら病院勤務がおすすめですが、体力的・精神的負担は大きめです。介護施設は給与は控えめでも、比較的安定した勤務環境が多いのが特徴です。

夜勤専従看護師として働くメリット

夜勤専従看護師として働くメリットを5つご紹介します。

高収入が得られる

先述した通り、夜勤専従は通常の看護師よりも高収入を得やすい働き方です。

病院勤務であれば年収700万円に達することもあり、効率よく稼ぎたい人には大きな魅力となります。

休みが多い、連休を取りやすい

二交代制の夜勤は1回の勤務時間が16時間と長いため、勤務日数自体は少なくなります。

常勤でも月8〜10回程度で済むケースが多く、勤務後はまる一日休めるため連休を作りやすい点がメリットです。

夜勤明けでもまだ午前中なので、そこからプライベートを充実させることもできます。

上記の図は夜勤専従看護師の二交代のシフトの例です。1ヶ月に9回夜勤に入った場合、13日も休みがあります。

ホスキャリコ(現役看護師)

夜勤専従看護師は休みが多いことに加え、夜勤明けも半日休みのようなものなので、一般の看護師よりかなり休みが多いように感じます。

日中に自由な時間を確保できる

夜勤中心の勤務なので、日中に時間を使えるのも特徴です。

役所や銀行、病院など平日昼間にしか用事が済ませられない場所にも行きやすく、プライベートの予定を調整しやすい働き方です。

ホスキャリコ(現役看護師)

長期休みではない空いている期間を狙って、旅行に行けるのも魅力的なポイントです。

人間関係がシンプル

夜勤は勤務するスタッフ数が3〜4人と限られており、日勤に比べて人間関係の煩わしさが少ない傾向にあります。

少人数で連携するため余計な人間関係に悩まされにくく、ストレスフリーに働ける環境が期待できます。

研修や勉強会に参加しなくてもいい

夜勤専従は日勤業務に直接関わらないため、日中に行われる研修や勉強会に参加する必要がない場合が多いです。

業務に集中でき、プライベートの時間も確保しやすくなります。

夜勤専従看護師として働くデメリット

夜勤専従看護師として働く前に、デメリットも知っておく必要があります。

生活リズムが崩れやすい

夜勤専従は昼夜逆転の生活になるため、体内時計が乱れやすく、慢性的な睡眠不足や疲労につながります。生活リズムを安定させるのが難しく、長期的には健康面に悪影響を及ぼすリスクがあります。

以下で、夜勤前から夜勤後までの理想的な過ごし方とポイントをご紹介します。

【夜勤前の過ごし方】

時間スケジュールポイント
12:00起床昼ごろに起きる。朝から起きていると夜勤に耐えられないため、日中は睡眠多め。
起きたら昼食をとる。
13:00〜15:00自由時間
家事・買い物
夜に備えて無理はせず、体を動かす程度。
16:00出勤・情報収集病院・施設に到着。カルテを確認し、患者の情報収集をする。

【夜勤当日〜翌朝の過ごし方】

時間スケジュールポイント
17:00勤務開始(申し送り)日勤から患者の状態・出来事を引き継ぐ。
19:00〜休憩(30分程度)交代で休憩に入り、夕食を食べる。
23:00〜5:00交代で仮眠(1人2時間)少しでも寝ることで回復するので、なるべくスマホを見ないで寝るようにする。
8:00〜日勤の看護師が出勤
8:30日勤の看護師に申し送る夜勤の仕事はなるべく日勤に残さないようにする。
9:00勤務終了記録をして退勤。

【夜勤明け】

時間スケジュールポイント
10:00帰宅・朝食・入浴疲労が溜まっているが、入浴することで気分が良くなる。
11:00就寝疲労回復するため、午後まで眠る。
17:00起床眠りすぎないように注意する。
22:00〜就寝生活リズムを整えることを意識する。
ホスキャリコ(現役看護師)

夜勤明けは家に帰ってしまうと、なかなか理想の生活は難しく、夜まで寝てしまったり、ダラダラ過ごしてしまうことが多いです。

家庭・育児との両立が難しい

夜間に家を空ける働き方のため、子育てや家族との生活リズムが合いにくくなります。

特に小さな子どもがいる場合は配偶者や祖父母の協力が欠かせず、家庭との両立が課題になりやすいです。

ホスキャリコ(現役看護師)

小さなお子さんがいる場合は、夜中に何があるかわからないので夜勤専従はおすすめできません。夜勤は看護師の人数も少ないので、早退することもできないので…

責任やプレッシャーが大きい

夜勤帯は医師やスタッフの人数が限られるため、急変時の判断や処置を任される場面が多くなります。

判断力や対応力が求められるため、精神的なプレッシャーが強い点も夜勤専従ならではの負担です。

初めて経験する診療科で、いきなり夜勤専従看護師として働くのはリスクがあります。

患者の状態を把握しづらい

日勤に比べて患者やその家族と関わる時間が短いため、患者の生活背景や細かな変化を把握しにくい傾向があります。

情報が断片的になりがちで、ケアの質に影響する可能性があります。

スキルアップしづらい

夜勤専従は日勤業務やカンファレンス、研修に参加する機会が少ないため、新しい知識や技術を学ぶチャンスが限られます。

その結果、キャリアアップや専門性の習得が難しくなるケースがあります。

スキルアップしたい場合は、自分で外部の研修に積極的に参加するなど工夫しましょう。

同僚との距離がある

夜勤専従は日勤スタッフと勤務時間が重ならないため、情報共有やチームワークが不足しがちです。

職場で孤立感を抱きやすく、同僚とのつながりを持ちにくい点がデメリットといえます。

夜勤専従看護師の場合、食事会や飲み会に参加できない可能性が高いので、同僚との距離は縮まりにくいです。

ホスキャリコ(現役看護師)

夜勤専従看護師が病棟の飲み会に参加しているのを見たことがありません…

夜勤専従看護師として年収を上げる方法

夜勤回数を増やす・高単価のシフトに入る

夜勤回数を増やすことが一番簡単に年収を増やす方法です。月8回から月12回に増やすだけで、年収100万円以上アップするケースもあります。

ただし、日本看護協会は健康面への配慮から「月144時間以内の夜勤」を推奨しているため、体調管理をしっかりして病院の規定を確認してください。

高給与の職場に転職する

急性期病院・大学病院・訪問看護ステーションなどは夜勤手当が高めに設定されているところが多いです。

求人票では「夜勤1回あたり手当」に注目しましょう。

派遣・単発夜勤バイトを組み合わせる

常勤で働きつつ、休みの日に派遣・スポット夜勤に入る方法もあります。ダブルワークが可能な職場を選ぶと、年収をさらに上げやすいです。

夜勤専従看護師に転職する際のポイント

転職に失敗しないためにも、事前に確認したほうが良い項目をあげました。

転職前に確認すべきPOINT
  • 1回あたりの夜勤手当額
  • 固定休か出来高制か
  • 1ヶ月の夜勤回数、回数調整はできるのか
  • 夜勤1回あたりの看護師の人数、受け持ち患者数
  • 福利厚生・社会保険の有無
  • 仕事内容、緊急時対応

年収が高いという点だけで転職すると失敗することがあるので、上記の点も確認すると良いでしょう。

転職サイトに登録することで、より詳しい求人情報を知ることができ、自分で聞きづらいことはキャリアアドバイザーが変わりに病院に確認してくれるのでおすすめです。

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まとめ

夜勤専従看護師の年収は550〜700万で、通常勤務の看護師よりも高収入が期待できます。
ただし、その分16時間前後の長時間勤務や生活リズムの乱れなど「きつさ」も伴います。

「収入を優先するか」「体調や生活リズムを優先するか」 が、夜勤専従看護師として働くかどうかを判断する大きなポイントになります。

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