「クリニックへ転職すれば、夜勤もなくて楽になるはず」 そう思って転職したのに、想像以上の忙しさや人間関係の狭さに、心が折れそうになっていませんか?
実は、「クリニック看護師がつらい」と感じて悩んでいる方はとても多いのです。
この記事では、クリニック看護師がつらいと感じる7つの理由と、限界を迎える前の対処法を解説します。
「辞めるべきか、続けるべきか」 その迷いを断ち切り、あなたが笑顔で働ける場所を見つけるための判断基準も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ホスキャリコ(現役看護師)私の周りにもクリニックで働く看護師がたくさんいますが、話を聞くたびに「職場によって天と地ほど差がある」と驚かされます。人間関係も待遇も良い「ホワイト」な職場がある一方で、入職してみないと分からないドロドロした悩みを抱えている人も…。求人票だけでは見抜けない難しさがありますよね。
★この記事を読むと分かること
・クリニック看護師がつらいと感じる理由
・クリニック看護師がつらいと感じたときの対処法
・クリニック看護師のメリット
・クリニック看護師が円満に退職する方法
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クリニック看護師がつらいと感じる理由


クリニックの看護師がつらいと感じる理由を7つご紹介します。
①病院に比べると給与が低い
| 平均基本給額 | 平均税込給与総額 | |
|---|---|---|
| クリニック | 25万9,062円 | 35万4,563円 |
| 病院 | 27万7,696円 | 38万6,046円 |
日本看護協会「2021年看護職員実態調査(p16)」によると、病院看護師の平均基本給額は27万7,696円、一方クリニック看護師の平均基本給額は25万9,062円とされています。
病棟勤務時代に給与の大きな割合を占めていた「夜勤手当」がなくなるため、月収で5万〜10万円近く下がることも珍しくありません。



以前いた総合病院では夜勤手当が1回2万円だったので、それが一切なくなると考えると、給与がガクッと下がることに大きな不安を感じました。
また、賞与(ボーナス)の実績も、病院なら「基本給×◯ヶ月分」と規定されていることが多いですが、個人経営のクリニックでは院長のさじ加減やその年の売上に左右されがちです。
クリニック看護師の給与の詳細については、以下の記事を参考にしてください。


②人間関係のトラブル
クリニック看護師の人数は最小限で運営しています。看護師が2〜3人しかいない職場もよくあります。
逃げ場がない閉鎖的な空間なので、一度人間関係がこじれると地獄です。長く勤めている「お局様」的な事務さんや看護師が実権を握っていて、その人の機嫌を損ねると仕事が回らなくなる……という話はよく耳にします。



私の知人のクリニック看護師も、「少人数だからこそ、働きやすさは人間関係がすべて」と話していました。実際、彼女の職場では受付スタッフとの相性が悪く、業務連絡をするだけでも気を使ってしまい、仕事がしづらいと悩んでいました。
③休みが取りづらい
少人数のクリニックでは、一人が休むと診療が回らなくなります。そのため、子供の急な発熱でも休みを言い出しにくかったり、有給休暇を使いたくても「周りに迷惑がかかる」というプレッシャーで消化できなかったりします。



転職する前に正社員とパートの人数バランスを把握しておくと、休みの取りやすさがある程度予測できます。
④教育体制や研修が不十分
クリニックの看護師は、「見て覚えて」が基本スタンスです。病院のようなプリセプター制度やマニュアル、充実した院内研修は、ほとんどのクリニックにはありません。
即戦力を求められるため、入職初日から採血や処置を任されることもあります。未経験の診療科に転職した場合、教えてくれる人がおらず、自己学習だけで乗り切らなければならないプレッシャーは想像以上です。
⑤やりがいを感じられない
一分一秒を争う急性期病棟でバリバリ働いていた人ほど感じやすい悩みです。クリニックの業務は、診察介助、採血、掃除、備品管理といったルーチンワークが中心になりがちです。
「患者さんの全体像を捉えて看護計画を立てる」といったプロセスは求められにくいため、「私はなんのために看護師になったんだろう?」と物足りなさを感じてしまうことがあります。
⑥拘束時間が長い
クリニック特有の勤務形態に「中抜け(昼休みが長い)」があります。例えば、午前診が12:30に終わり、午後診が15:00から始まる場合、間の2時間半は自由時間ですが、拘束時間は伸びます。
朝8時半に出勤して帰宅は20時過ぎ…といったように、病院勤務の日勤よりも拘束時間が長くなるケースがあり、育児中のママ看護師にとっては逆に働きにくくなる原因にもなります。



職場が近ければ、中抜けの時間に一旦帰宅して夕飯の下ごしらえや洗濯を済ませられるので、帰宅後のバタバタが減り、家庭と両立しやすいというメリットもあります。
⑦経営方針に不満がある
個人クリニックの場合、「院長=経営者」であり、院長の方針が絶対です。看護師として「患者さんのためにこうしたほうがいい」と思っても、院長が「コスト削減」「回転率重視」と言えばそれに従わなければなりません。
また、消耗品をケチる、感染対策が甘い、スタッフへの還元がないなど、経営者としての院長の考え方に不信感を抱いてしまうと、働き続けるモチベーションを保つのが難しくなります。



雇われの身である以上、経営方針を変えることはできないので、どうしても合わない場合は、転職せざるを得なくなってしまいます。
クリニック看護師がつらいと感じたときの対処法
クリニック看護師がつらいと感じたとき、すぐに退職するのではなく以下の対処法を試みることで、現状が改善されるかもしれません。
人間関係を改善する
少人数のクリニックでは、特定の人と合わないと逃げ場がなく苦しいものです。しかし、無理に仲良くしようとする必要はありません。「これは給料をもらうための仕事」と割り切り、適度な距離感を保つことも立派な対処法です。
挨拶や報告・連絡・相談だけは徹底し、それ以外の雑談や派閥争いにはあえて加わらない。「淡々と仕事をこなす人」というポジションを確立することで、無用なトラブルに巻き込まれるリスクを減らすことができます。
上司や同僚に相談する
一人で抱え込んでいる悩みも、口に出してみると案外周りも同じことを思っている場合があります。「今のやり方だとミスが起きそうなので、こう変えませんか?」といった建設的な「提案」や「相談」というスタンスで話しかけてみましょう。
もし古株の看護師やお局様がネックになっている場合は、決定権を持つ院長や事務長に相談するのも一つの手ですが、院長との関係性も見極めながら慎重に行動しましょう。
クリニックでは噂が広まりやすいので、「愚痴」っぽくならないように注意!
家族や友人に相談する
職場の人には言えない本音は、仕事とは無関係の家族や友人に聞いてもらいましょう。「そんなのおかしいよ!」「頑張ってるね」と共感してもらうだけでも、心の重荷は軽くなります。
クリニックという狭い世界に閉じこもっていると、「ここでの常識が世の中の全て」と思い込んでしまいがちです。外部の人と話すことで、「今の職場環境が客観的に見てどうなのか」を冷静に判断するきっかけにもなります。
つらいだけじゃない!クリニック看護師のメリット
クリニックで働くことで、下記のようなメリットがあります。
- 夜勤がないため、規則正しい生活が送れる
- 日祝休みのことが多い
- 休憩時間が長い
- 急変対応はほぼない
クリニックで働くことの大きなメリットとして、夜勤がない、日祝休みのため、プライベートが充実しやすい、育児と両立しやすいという点があります。
また、クリニックでの業務は基本的な看護技術であることが多く、急変対応は滅多にありません。そのため、精神的にも体力的にも働きやすいと言えるでしょう。
クリニック看護師が辞めるかどうかの判断基準
もし以下のような状況にあるなら、転職を検討することをおすすめします。つらい気持ちを抱えたまま耐え続けることが、必ずしも正解とは限らないからです。
上司に相談しても改善されない
勇気を出して院長や師長に「業務改善」や「ハラスメント」、「過重労働」について相談したにもかかわらず、状況が変わらない、あるいは聞き流された場合は、見切りをつけるタイミングです。
クリニックは「院長の考え=法律」のような場所です。トップに改善する意志がなければ、あなたがどれだけ努力しても環境は変わりません。あなたの訴えを軽視する組織に、これ以上貴重な時間を費やす必要はありません。
体調不良が続いている
体調不良が続いているなら、それは心身からの限界のサインです。 以下のような症状に心当たりはありませんか?
この症状が見られたら心身の危険信号!
・出勤前の動悸や吐き気、腹痛
・夜眠れない、または何度も目が覚める
・通勤中やふとした瞬間に涙が出てくる
・めまいや耳鳴りが治らない
看護師は責任感が強いため、「これくらいで休んではいけない」と無理をしがちですが、メンタルが一度壊れてしまうと、回復には長い時間がかかります。
今の職場を辞めることは「逃げ」ではなく、「自分の心身を守るための防衛策」です。体が動かなくなる前に、休む決断をしてください。



私も総合病院時代、責任感が強い同僚ほど無理を重ねて、メンタルや体調を崩してしまうのを目の当たりにしてきました。一度壊れてしまうと、元に戻るまで本当に時間がかかります。どうか無理をせず、早めの受診や転職を検討してください。
他に挑戦したいことがある
「もっと専門的なスキルを身につけたい」「急性期の現場に戻りたい」「訪問看護や美容医療に興味がある」など、今のクリニックでは叶えられない目標ができた時も、辞めるべきタイミングです。
クリニックは業務範囲が限定的なため、長く勤めれば勤めるほど、スキルの停滞に焦りを感じることがあります。「今の職場に不満はないけれど、物足りない」と感じるなら、それはあなたのキャリアが次のステージへ進もうとしている証拠です。自分の「やりたい」という気持ちに正直になりましょう。
看護師が円満退職するときの流れ
看護師が退職するときは、以下のような手順を踏むとスムーズに退職できます。
看護師がクリニックを退職したいと思ったら、まず初めに就業規則を確認しましょう。
民法627条によると、「退職の意思が会社に到達してから14日(2週間)経過で退職成立」とありますが、トラブルを回避するために、就業規則に従うことが無難です。
看護師の就業規則は「退職は少なくとも1ヶ月前に申し出ること」と記載されていることが多いです。
しかし、残りの有給消化や業務の引き継ぎを考えると、退職の3ヶ月前に余裕を持って上司に伝えるといいでしょう。
【退職願を提出する場合】
退職の相談に日数がかかる
または
対応・承認してもらえない場合は
直属の上司に「退職願」を提出します
※滞りなく退職交渉が進んだ場合は、退職願は不要なこともあります。
退職届・退職願の書き方は、以下の記事を参考にしてください。


退職日は上司と相談して決めましょう。業務の引き継ぎやシフトの調整が必要となる場合があります。
退職希望日を出しても、正式な退職日は先延ばしになることもあるので、上述したように早めに上司に伝えましょう。
有給休暇が残っている場合は、退職日までに消化できるように調整しましょう。
年次有給休暇そのものは労働者の権利で、原則は労働者が希望した日に与える義務があります。
厚生労働省:年次有給休暇の時季指定義務(2025年10月参照)
正式に退職日が決まったら、退職届を提出します。クリニックによっては、指定の退職届がある場合があるので、事前に確認しましょう。
特に指定がない場合は、手書きでもパソコンで作成しても問題ありませんが、手書きのほうが誠意が伝わるのでおすすめです。
提出した退職届は撤回できないことが多いので、退職日の記入など慎重にしましょう。
・退職届:「○日に退職します」という通知の書面
・退職願:「退職させてください」というお願いの書面
職場によっては退職届ではなく、退職願を提出するよう規定されているところもあるので確認が必要!



私の元職場では、退職届や退職願は不要で、所定の「退職申出書」だけを提出していました。職場ごとに運用は異なります。
自分が担当している業務があれば、退職日までに後任者に引き継ぎをしましょう。業務に関する資料やマニュアルなど書面で残しておくと、後任者が安心できるでしょう。
職場で特にお世話になった方には、個別で挨拶をするとより丁寧です。
クリニック看護師におすすめの転職サイト5選
看護師転職サイトを利用することで、キャリアアドバイザーが履歴書の書き方や面接対策などのサポートを丁寧にしてくれます。
転職サイトは、2〜3つ登録して求人を比較することをおすすめします。



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まとめ
「せっかく転職したのに、すぐ辞めるのは甘えじゃないか……」 そうやって自分を責める必要はありません。クリニックは院長の方針やスタッフの人数によって、働きやすさが天と地ほど変わる場所です。今の職場があなたに合わなかっただけで、看護師としての適性がないわけではないのです。
もし今、心身がつらいと感じているなら、まずは転職サイトに登録して、他のクリニックや施設の情報を覗いてみてください。「他にも働く場所はある」と知るだけで、心の余裕が生まれるはずです。
あなたが心から「働きやすい」と思える職場に出会えることを、心から応援しています。











